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春の花「ラナンキュラス」

先日、長野は松本にありますラナンキュラスの生産者グループ「フラワースピリット」さんに視察訪問に伺いました。

長野はこの日朝方で-7℃と、とても寒かったのですが、天気にも恵まれ信州を代表する山脈「日本アルプス」も綺麗に見えました。

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朝4時半に東京を出て8時半に長野県松本市のフラワースピリットさんに到着。

集荷所では早くも生産者さん達がその日出荷予定のラナンキュラスを次々と運び込んでいらっしゃいました。

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また農園の方にもお邪魔させて頂きました。

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外は真っ白な銀世界でしたが、ハウスの中は春を思わせる色とりどりの可愛らしいラナンキュラスが咲き揺れていました。

とても手入れされ行き届いた管理状況を見て、お花の品質やクオリティに繋がるものを感じました。

 

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フラワースピリットさんは約20人ほどの生産者さんが集まったグループです。

知識やノウハウを共有し生産されるラナンキュラスやトルコキキョウ、スナップなどは色やサイズ、花もちの良さ等どれをとっても群を抜いた品質を誇っています。

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代表の上條信太郎さんは、2012年にオランダで10年に1度開催される花のオリンピック、フェンロー国際園芸博覧会(フロリアード2012)という、世界的な博覧会にご自身が栽培したラナンキュラスを出展されました。

そこでなんと、春の品種コンテストの球根類で最高得点を獲得し1席(1位)を受賞したのです。すごい!

それがこちらのラナンキュラス。

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めちゃくちゃ綺麗ですよね!

品種名はラナンキュラスのビガー・ホワイト。今は『煌(キラメキ)』という品種名で生産されています。

立体感のある柔らかな花弁が幾層にも重なり、最大開花時は13cmから13.5cmと迫力の大きさです。

その美しさは世界でも定評があり、今ではNYから始まりアジア、ヨーロッパ、中国、南はシンガポールまで出荷されています。

まわりの山々は真っ白な雪化粧で、一面雪に囲まれた小さな出荷所から、春を思わせる沢山のラナンキュラスが日本中ならず世界中にも出荷されている事を知ってとても感動しました。

 

そんな世界に誇る生産者フラワースピリットさんで生産されているラナンキュラスを今日は少しご紹介します。

まず、大きな特徴としては他の産地にはない花のサイズです。

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フラワースピリットさんではラナンキュラスを独自のノウハウで大輪系のブランドに育成し、花の直径などで厳格に分類して出荷されています。

中でも最大級の「スーパーローヌ」というサイズは直径13cm以上!

しかも出荷時にこのサイズなので、満開になるとそれ以上の迫力と存在感です。

その次は「ローヌ」で直径11cm以上、「カルノ」で9cm以上と等級分けがされています。

松本の朝晩の温度差や、標高の高さからなる日照時間といった気候が大輪の育成を可能にしました。

昔、大輪のラナンキュラスは茎が弱く、よく折れてしまい扱いづらいお花というイメージがありましたが、フラワースピリットさんのラナンキュラスは大輪に耐えうるしっかりとした茎なので、私たちもアレンジメントやブーケにとても使い易いお花です。

ちなみに、私たちが伺ったこの日に出荷されたラナンキュラスの総本数は約3万本でした。

その中でスーパーローヌとして出荷されたのは114本!とても希少なサイズだという事がわかります。

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もちろん、品質面でも優れています。

鮮やかな色味や繊細な花弁の重なり、大輪に耐えうる花茎の太さ。

そして切り花としては最大の魅力でもある驚異の花もち。

2週間はその美しさが変わらず保つと言われており、良いものだと1ヶ月も咲き誇っているものもあります。

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フラワースピリットさんがラナンキュラスを栽培し始めた当時は、花き業界でラナンキュラスは駄花と言われていたそうです。

その中で宮崎の育種家の方と協力し合いながら長野の恵まれた気候を活かし、栽培方法を研究し、流通や私たち花屋とも連携をとりながら今の出荷企画を作り上げ、他にはないラナンキュラスを作り上げたそうです。

私たちFUGAはフラワースピリットさんのラナンキュラスの強さには絶大な信頼を寄せてきました。今回その情熱に触れて、より一層これからもお客様に自信を持ってご提案させて頂こうと思いました。

 

フラワースピリットの皆さん、どうもありがとうございました!

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